内容説明
秀吉の自筆書状をはじめ、五大老・五奉行らが残した文書を駆使し、人間関係、思考、政策、法令、いくさの実態にまで切り込む!いったい何が真で何が偽なのか?創られた歴史からの脱却を図る意欲作!!
目次
豊臣政権の制度と文書
豊臣秀吉と黒田官兵衛
秀吉のいくさと上杉・武田のいくさ―いくさはどこまで再現できるか
天下と殿下
古文書の伝わり方―立花家文書の事例から
『忠増渡海日記』と幸若舞―文芸としての「覚書」
秀吉と大名・直臣の主従関係について―いわゆる五奉行連署状の成立を中心に
豊臣秀次朱印状の謎
日用停止令と豊臣政権
前田玄以の呼称と血判起請文―「民部卿法印」から「徳善院僧正」へ
豊臣秀吉の「日本国王」冊封の意義
豊臣五大老の実像
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年生まれ。東京大学史料編纂所教授
堀新[ホリシン]
1961年生まれ。共立女子大学教授
曽根勇二[ソネユウジ]
1954年生まれ。横浜都市発展記念館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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楽
17
14年。論文集の三冊目。過去に読んで付箋が複数貼ってある■鴨川達夫は『甲陽軍鑑』には厳しい■秀吉の書状に見える「天下」の考察。当時濁らなければ「殿下」と音は同じ。当て字なら漢字だけではわからない■「古文書の伝わり方」「豊臣秀次朱印状の謎」古文書や書状の書かれ方の勉強にもなる■曽根氏の論文はそれとして、関ヶ原後、(あくまで豊臣政権における)家康の下、西軍の所領を没収して東軍に与える実務をなぜ片桐且元が担うようになったのかがよくわからない■「日本国王」冊封の意義、豊臣五大老の実像など読みどころが多い2022/07/17
たぬき
1
史料の読み方って こうやっているのですね2014/09/13
ken
0
古文書から読み解く歴史の真実の一端。2014/12/29
onepei
0
各論は短いながらも、内容は本格的な論説集。「いくさの再現」と「天下と殿下」の話が興味深かった。。2014/07/13
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- 和書
- 中世 日本史の現在